税法免除大学院の社会人ブログ体験記

こんにちは、もっちゃんです。(プロフィールはこちら)

僕は社会人として会計事務所でフルタイムで働きながら、税法免除大学院の社会人枠に2020年の4月から通っています。

僕が大学院受験を検討した時にインターネットで色々と情報を調べましたが、案外と税法免除大学院についての情報は少ないなという印象を受けました。

あなたがこの記事を読んで得する事とは?

そこで、もしあなたが税理士試験の税法2科目免除のために税法免除大学院で通うことを検討しているなら、その参考情報を提供するために、実際に僕がどのような大学院生活を送っているかというリアルな体験記を提供したいと思います。

あなたがこの体験記を読むことで得られるメリットは、実際の税法免除大学院での学生生活がどのようなもので、いったいどのように修士論文というのを書き上げていくのかということのイメージが沸く、ということです。

2020年4月から8月までの大学院生活とは

僕が税法免除大学院に入学したのはタイミングが悪く、ちょうどコロナウイルスが流行し始めた頃でした。

大学院の方でも対応策が迷走していて、オンラインでの授業が始まったのが同年5月の末ぐらいからだったと思います。

そして5月の末まで何をやっていたかと言うと税法免除大学院での研究テーマを決めるために本を読みまくっていました。

どんな本を読み漁ったのか?

まずは租税法修士論文の書き方という本を読みました。この本は僕のように税法免除大学院に行って修士論文を書く人のために、具体的な研究テーマの決め方や実際に修士論文をどういった構成で書くのか、ということを丁寧に教えてくれる良書です。

実際の論文の構成、つまり骨組みはこの書籍をずいぶんと参考にさせていただきました。

もう一つは税務判例を読もう!という本です。この本では税務判例に特化してその読み方のポイントを教えてくれる本です。

税法修士論文のテーマを決めるのには必ず租税判例百選を読まなければなりませんが、その租税判例百選を読む際の指南書として大変重宝しました。

なぜなら、判例は専門用語が多く出てくるので、それぞれの言葉の定義を抑えておかないと、判決文を理解することがむずかしいのです。

どうやって税法修士論文の研究テーマを決めたのか?

税法修士論文のテーマを決めるのはかなり悩みました。メジャーなところで寄付金や交際費や役員給与などのテーマでもいいのかなとは思いました。

先ほど紹介した、租税法修士論文の書き方の中では、研究テーマを決めるにあたってはとにかく良質な先行研究を読みまくれということが書いてありました。

僕は先行研究というのはどういうものかさっぱりわからなかったのですが、具体的な著者名としては金子宏や、増井良啓、佐藤英明、渋谷雅弘、中里実、谷口勢津夫などの先行研究を読めと書いてありました。

で、彼らの先行研究でインターネット上に PDF で公開されているものをいくつか探して、ファイルをダウンロードして印刷しました。

先行研究の探し方としては税務大学論叢と言う論文集があるのでその中で自分の興味のある論文テーマの先行研究を探したりしました。

かたっぱしからAmazonで大人買いしました・・・

あとは Amazon で先ほど名前があがった先生方の租税法に関連する書籍を片っ端から買い集めました。

ちなみに金子宏先生の著書は租税法の研究論文を書くにあたっては絶対に参考文献として使用した方がいいでしょう

僕も知らなかったのですが租税法の分野においてはかなりの権威のある先生です。

その代表的な著書には租税法があり、僕もアマゾンで購入しました。そして実際に修士論文の執筆で大変役に立っています。

執筆しやすい論文テーマとは?

最終的に僕は税法修士論文の研究テーマを法人税法第22条2項の無償譲渡、低額譲渡にしました。

なぜこの研究テーマにしたかと言うと実際に会計事務所で働いている時に、このテーマに関連する事案があったからです。

やはり実務に関連するテーマの方が税法修士論文は書きやすいかと思います。

しかし、指導教授には実務に関連してない方が論文としては書きやすいと言われたので、どっちもどっちということでしょうか。

なお税法修士論文を書くにあたっては租税法に関する判例を研究することは必須です。

その上で租税判例百選を読み込むことは当然なのですが、租税に関する法律の中でどの条文についてどのような判例があるかというのを調べるのはかなり困難です。

どの判例がどの条文を論点にしてるかというのは租税判例百選で分かります。

逆にどの法律の条文がどんな判例に関連しているか、ということは租税法判例六法を読まなければわかりません。この本も租税法修士論文を書き上げるにあたっては、手元に置いておくことはマストだと思います。

やっと始まった大学院生活ってどんなの?

冒頭でもお話しした通り今年はちょうどコロナウイルスの流行と大学院のスタートがかぶってしまいました。

初めのオリエンテーションやガイダンスは4月の半ばぐらいにあって、健康診断とともに1日だけ大学院に行きました。

そして大学院科目の履修登録をWeb 上で行いました。

論文書くだけでいい?は間違い!

税法免除大学院に行ったら租税法の論文だけ書けばいいのかと言うとそうではありません。

卒業に必要な単位数というのが決められていて、僕が通う大学院の場合は32単位ですが、その単位を満たすために、租税法修士論文の研究指導以外の単位も取らなければなりません。

僕の場合は経営に関する学科に所属しているので、マネジメントや会計学などの授業も履修しています。

ちなみに税理士試験の税法2科目免除を受けるにあたっては、租税法修士論文の執筆だけではなく、大学院で租税法に関連する単位を4単位以上取得しなければならない、という要件があります。

僕が通う大学では税法Ⅰ、税法Ⅱと言う授業があるのでそれを履修しています。

大学院の授業ってどんな感じ?

大学院の授業というのは大学での授業とはやり方が異なります。

大学での授業は高校までの授業と同様に先生の講義をただ聞くだけという形式が多いです。

しかし大学院では、講義に参加する生徒全員が順番に指定されたテキストについて発表を行い、その発表について他の参加者が質問をして発表者が回答するという形式が多いです。

発表するにあたってはワードやパワーポイントでテキストの内容をまとめ、そして自分の主張を展開しなければなりません。

これが思っていた以上に負担でした。真面目にやると1回の授業あたりの準備時間が3時間から5時間ぐらいかかることがざらでした。

なので1年生の時に授業を詰め込みすぎるのは、社会人として働きながら大学院を通うにあたってはかなりの負担になるので注意してください。

ただし、これは授業で良い評価を取ろうという場合のみです。あくまで僕たちの目的は税法修士論文を書き上げて国税庁へ提出することなので、極論を言ってしまえば授業の成績が良い悪いは関係なく、あくまで単位を取りさえすればよいということになります。

コロナ禍で行われた授業の方法とは

6月から授業が始まったのですがコロナウイルスの影響で、そのやり方はズームを使ったオンラインでの授業や、ひたすらテキストを読んでレポートを毎週提出するという授業や、実際に通学して授業を受けるという授業など多種多様でした。

指導教授の裁量によるところが大きかったと思います。僕の場合は租税法修士論文の指導教授が対面授業をしてくれたので論文指導がスムーズに開始できました。

これがオンラインでの論文指導だとちょっと大変だろうなと思います。

それでは実際に論文指導というのはどのような形式で行われているのかを具体的にお話ししたいのですが、ちょっと長くなってしまったので続きは次回お伝えしたいと思います。ありがとうございました。

追伸

なお、あなたが現在、税理士を目指すうえで悩んでいることがあれば、その思い悩む時間は無駄な時間と言えます。

なぜ、無駄な時間と言えるのか?ではどうやって、無駄な時間を最小限にするのか?そのある方法とは。。。。

→続きを読む。

 

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