もしあなたが税理士試験の理論暗記に絶望しているなら、M-REC暗記術をシェアしたいのですが…
【オープニング】
「はぁ、来週は理論暗記のミニテストか…」
僕は毎週のミニテストが激痛でした。理論を1題覚えるのに、死ぬほど苦労したからです。
僕は物覚えが悪いです。難解な言葉で書かれている税法の理論を一字一句暗記するというのは、まさに苦行でしかありませんでした。
それでも何とかミニテストで100点をとろうと色々と試しました。
例えば理論を手で書いてみました。真っ白なノートを用意して覚えた理論を20回以上繰り返し書きました。
しかしこれはとても時間がかかりました。そして手が腱鞘炎みたいになりました。
そして時間と体力を使った割には、ほとんど覚えられませんでした。
次に赤い暗記シートで理論を隠しながら音読を試してみました。
このやり方では、てにをはを覚えることができませんでした。一瞬だけ覚えても5分後にはもう忘れていました。
次はひたすら目で凝視して覚えようとしました。この方法だと、15分後には机に突っ伏して寝てしまいました。
他には、体を動かしながら覚えれば覚えやすいと聞いたことがあったので、理論をブツブツつぶやきながら変な踊りを試してみました。
でも残念ながら何の効果もありませんでした。
手で書いてもダメ、音読をしてもダメ、目で見てもダメ、変な踊りをしてもダメ。
もうだめだ。やっぱり税理士試験なんか僕には無理なんじゃないか。もういっそのこと諦めて、このまま会計事務所で平凡な一職員として働いても別にいいんじゃないか。と、半ば諦めかけていました。
そんなある日、試験勉強のストレス発散のため僕はカラオケに行きました。
そこで、現実を忘れるように自分の好きな歌を爆音で歌いました。そしてふとカラオケが流れるテレビの歌詞を目で追いながら、「この歌詞を理論に当てはめて歌ったらどうなるんだろう」と思いました。
そこでカバンから理論サブノートを取り出し、スマホの録音ボタンを押して適当な曲を選び、理論を曲に当てはめて歌ってみました。
そして何曲か録音したあと家に帰り、スマホから録音したファイルを取り出してパソコンに入れ、曲名を編集してスマホに入れなおしました。
そしてその録音した曲を、寝る時以外、いや正確には眠りにつく時にもずっとイヤホンで聞きました。
すると不思議なことが起こりました。あれだけ手で書いても、目で見ても、体を動かしても、覚えられなかった理論がミニテストで理論を書き出すときに、すらすらと一字一句出てきたのです。
そして毎回のミニテストの理論はほぼ100点が取れるようになりました。
その結果、勉強期間が4ヶ月間しかなかった国税徴収法を一発で合格することができました。
そして次に、この究極の暗記術を消費税法と法人税法の受験に応用しました。
消費税法と法人税法を同時に受験し、それぞれの理論サブノートに書いてある内容を全て歌にして、700曲ぐらいになりましたが、これを全て暗記して試験に臨むことができました。
結果はともに A判定で合格することができませんでしたが、僕はその後大学院に進むことになったので理論暗記からは卒業することになりました。
なので僕は今、理論暗記とは無縁の生活を送っています。
ですが、国税徴収法を4ヶ月で合格できたこのメソッドをまとめて、今理論暗記で苦しんでいるあなたの役に立ちたいという思いから、この方法をついに公開することにしました。
次はあなたがこの方法を使って理論暗記を半自動的に行い、しかも忘れないという究極のM-REC暗記術をマスターして、税理士試験に最短最速で合格して欲しいと思います。
ちなみに、M-REC暗記術というのは、ミュージックレコーディング暗記術という意味です。
今回紹介する記憶術のメリットを先に伝えておくと、理論の暗記が楽しくなることです。
そして無理矢理覚えようとしなくても、半自動的に理論を覚えてしまいます。
理論の暗記が苦痛ではないというだけで、税理士試験の勉強のモチベーションは確実にアップします。腱鞘炎の痛みから卒業できます。
その具体的な方法を紹介するので、楽しみに読んでください。
ちなみにもし今の時点であなたが理論暗記に苦しんでいても、実はそれはあなたのせいではありません。
予備校では僕が教えるような方法で教えてくれる先生がいないからです。安心してください。
あなたは今からでも合格を掴み取ることができます。
【税理士試験に合格するためのマインドセット】
本書ではあえてテクニックの話は後にして先にマインドセットの話をします。
マインドセットというのは、基本的な考え方や物事の捉え方という意味です。
どんなに素晴らしいスキルや技術や知識を持っていても、考え方が間違っていればそれを正しく生かすことはできません。
つまり、あなたがこの手紙を読んで究極の暗記術をマスターしたとしても、マインドセットが間違っていたら試験に合格することができません。
著名な経営者である稲盛和夫さんもこのように言っています。
『人生や仕事の結果=考え方✕熱意✕能力』
この成功の方程式のうち、僕があなたに伝えたいことは考え方と能力です。
つまり考え方がマインドセットであり、能力というのが暗記術のことです。
この方程式によれば、例えば能力が120だったとしても、考え方が0やマイナスだと、結果は出ないということになってしまいます。
なので、そもそもの大切な考え方やマインドセットをあなたにお話しします。
▼上位1%を目指す
あなたは税理士試験を目指しているということは、模擬試験など受けていると思いますが、その模擬試験で何点ぐらいを目標にしていますか。
予備校の先生達は上位3割に入れば大丈夫というような言い方をします。しかしこれは間違っています。
なぜなら普段で上位3割を目指している人は、本番では上位3割に入ることはできないからです。
これは本番の緊張によって、どんな人でも普段通りの実力が出せないからです。
しかし普段から上位1%に入ることを目標にしながら勉強している人はどうでしょうか。
本番では誰でもミスをしますが、常に上位1%を目指して勉強していれば本番でミスをしても上位10%に入ります。
つまり合格確実ラインを超えるということです。目指すなら上位10%でもダメです。
なぜなら普段上位10%を目指しているような人は、本番ではぎりぎり3割に入るか入らないかの所に落ちてしまうからです。
本番でミスをしないように、とか実力を出せれば、とか考えるのは無駄です。
なぜなら本番というのは誰でもミスをしますし、普段通りの力が出ないという特殊な環境だからです。
なので税理士試験において重要なマインドセットは、普段から上位1%に入るような勉強をするということです。
この考え方が非常に大事なので、一旦紙とペンを用意して、
今すぐ大きな紙に『上位1%を目指す』と大きな字で書いて、それをいつでも目に入るようなところに貼っておいてください。
▼周りの受験生を応援する
次に大事なマインドセットについて話します。それは「周りの受験生を応援しよう」ということです。
『どうしてライバルである周りの受験生を応援するんですか?』とあなたは思うかもしれません。
むしろ周りのライバルがミスをしてくれたほうが、自分にとっては都合がいいから応援なんてしない方がいいんじゃないかと思うかもしれません。
確かに税理士試験は相対試験なので、ライバルより1点でも多く自分が上に行ったほうが合格の可能性は高まります。
しかしここで大事なのは、他人に向けられた言葉は自分に影響するという法則なのです。
これは一種のアファメーションと言えるかもしれません。
アファメーションというのは簡単に言うと自己催眠のようなものだと思ってください。
あなたがもしライバルに対して、「失敗しろ」とか「うまくいきませんように」と思った場合、その心の声はあなた自身に響いてしまい、あなたの潜在意識に染み込んでしまいます。
そうすると、あなたは自分で自分に失敗するような自己暗示をかけている、ということになってしまいます。
しかし逆に他人を応援するような言葉をかければ、それがあなたの潜在意識に響いて、あなたがあなた自身を応援するように錯覚します。
そうすると試験当日、変に緊張することもなく心の安定を保つことができます。
税理士試験において心の安定はものすごく重要です。このマインドセットも非常に重要なので、すぐ大きな紙を用意して、そこに『ライバルのみんな、試験頑張れ』と書いて自分の机など普段目に入るところにその紙を貼っておいてください。
▼受かるまで受け続ける人が合格する試験
あなたは、税理士試験が「受かるまで受け続けた人が合格する試験だよ。」と聞いてどう思いますか?
そんなのあたりまえじゃないか、と思いましたか。
しかし、税理士試験は例えるならバトルロワイヤルみたいなもので、いかに最後まで生き残るかという忍耐ゲームの側面があります。
なぜなら、ほとんどの人はあまりの膨大な理論数に耐え切れず、リタイヤしていくからです。
リタイヤしていく人の中には、本当にきれいさっぱり受験勉強をやめてしまった人だけではなくて、
働きながら何となく「今年も受かんないだろうなぁ。」と考えながら受験している人も含みます。
もはや絶対に受かる!というモチベーションを持っていない人は、実質的にはリタイヤしてしまっていると考えていいでしょう。
そして、結局このバトルゲームに強い意志を持って残り続けた人だけが合格していきます。
ところで、理論暗記は理解が先か、暗記が先かという話を聞いたことがありませんか?
実は、理論暗記は暗記を先にした方が効率が2倍になります。なぜそうなるのか?
次回はこのテーマについて話していきたいと思います。
ありがとうございました。
※実際に理論の替え歌のデモンストレーションを公開しています。(財務諸表論のみ)
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