祇園精舎。諫言。おごるなかれ

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こんにちは。税理士のもっちゃん元山です。

さて、今回は自省の話となりますが聞いてください。

組織のトップに立つ経営者は、ややもすると裸の王様になってしまいます。

それは、「諫言を受け入れなくなる」という行動に現れます。

かく言う私もちょっと油断をすると、他者からの指摘に対して

「うるさいなぁ、わかっとるわい」などと内心思ってしまうことがあります。

こうなると赤信号ですね。

「あ、ちょっと尊大になっていないか?」

「自分が偉いと思ってないか?」

「なんか驕ってないか?」

と自省できればまだいい方。

これができないと、諫言してくれた人を遠ざけてしまい、結果、裸の王様に。

その末路はいうまでもありません。

これを思うと、ふと、中学生か高校生のときに学校で暗記させられた、次の句を思い出します。

『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。』

平家物語 第一巻 祇園精舎より

この一説、好きです。どれだけ栄華を誇ろうが、権勢を得ようが、死んじゃったら同じじゃん。という。

だからって自暴自棄や世捨て人を目指すというのも違う気もしますが。

『謙虚に感謝を忘れずに』って言葉では簡単ですよ。たった10文字。

ただ、これって「よし、心がけよう!」と思っても、忙しさを理由に忘れちゃうんですよね。

悲しきかな、人は忘れる生き物。

日本のモンスターバンド、Mr.Childrenは、かつて名曲「Tomorrow never knows」の中でこう歌いました。

『人は悲しいくらい 忘れてゆく 生き物~~』

Tomorrow never knows Mr.Children

なので、忘れないための仕掛けは重要。

このことについて、パナソニック創業者であり、経営の神様と言われた松下幸之助氏はその著書、『素直な心になるために』の中でこう言われています。

一度だけ強く願ったから、あとはひとりでに素直な心に近づいていく、というわけではないと思います。~中略~

だからたとえば、毎日の初め、朝おきたときにでも、きまってその願いをかみしめるというような一つの習慣を培う、というようなことが肝要ではないかと思うのです。

松下幸之助『素直な心になるために』第四章より PHP研究所 2014.9.24

「じゃあ習慣って何すりゃいいの?」と思うかもしれませんが、これは本当に人それぞれ。

紙に書いて毎朝読む人もいれば、神社にお参りをする人もいれば、トイレ掃除をする人もいる。

これは自分にあったベストな方法を探すしかないでしょう。

「継続は力なり」と言われる意味が今ではよくわかりますが、上記の習慣を本当に毎日続けるって本当に難しい。

「今日はめんどくさいからいいや」となる自分の弱さに反省です。

これも内省、反省の繰り返しで少しづつ、練度が高まると信じたいものです。

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栃木県真岡市 税理士 元山りょうブログ

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