税法免除大学院、社会人ブログ体験記~論文執筆編~

こんにちはもっちゃんです、

この記事は税法免除大学院に興味がある税理士受験生に向けて書いています。

なぜかと言うと、税法免除大学院での修士論文執筆に関する情報は意外と少ないです。

人はイメージをしたことは実現することができます。

是非あなたにも税法免除大学院での実際の論文執筆をイメージしてもらって、税法免除大学院進学に対するモチベーションにしてもらえれば幸いです。

この記事を読んであなたが得することは次の通りです。

・税法免除大学院での論文執筆の具体的な方法がわかることにより、論文執筆に対する漠然とした不安から解放される。

ではさっそく行きましょう。

どうやって論文テーマを決めたのか?

僕が入学した令和2年4月はコロナウイルスの影響で、大学院で通常通りの授業を行えませんでした。

そのため4月から5月は特に何の授業もなかったのですが、論文執筆の指導担当教授とはメールでのやり取りを行っていました。

そのメールの中でざっくりとした論文テーマを送ってくださいと言う指示が来ました。

しかし論文テーマについては入学時の研究計画書では役員給与をテーマにすると書いたものの、実際にそれでいいのかどうかには迷いがありました。

なぜなら実務で取り扱ったことがないテーマだったからです。

実は、実務経験4か月のペーペーでした

ちなみに僕は大学院に入学した令和2年の1月から会計事務所で働き始めています。

それまではアルバイトのようなことをしながら税理士試験を受験していました。

令和2年1月からが初めての会計事務所での勤務だったのです。

なぜ会計事務所に就職したかと言うと実務経験が2年ないと税理士資格を取得できないからです。

というわけで実務経験はほとんどなかったのです。

とにかく、読んで読んで読みまくれ!

僕がかなり参考にした書籍、租税法修士論文の書き方にはとにかく良質な先行研究を読み漁れということが書いてありました。

そのアドバイス通り先行研究を読み漁りました。当時読み漁った本は、租税判例百選税務判例を読もう!租税法ケースブック租税法税法基本講義などです。

で、ふと税理士試験の法人税の勉強をしていた時に、法人税法22条が法人税法の中で最も重要だという話があったことを思い出しました。

偶然、実務で遭遇しました

しかもちょうどいいタイミングで、実務の中でグループ会社間の無償譲渡、低額譲渡に関連する事案に遭遇しました。

よしこれでいこう!ということで、大学院の指導教授には法人税法の無償譲渡・低額譲渡に関する論文を執筆しますということをお伝えしました。

一体どうやって論文を執筆していくのか?

6月からは論文指導の対面授業が始まりました。この授業には僕の他に論文執筆中の大学院2年生が二人いました。

どのように授業を進めているかと言うと、毎週修士論文を少しずつ書いていきそれぞれの大学院生が書いた修士論文について、みんなで内容をチェックしたり誤字脱字をチェックしたりという風に進めています

ファーストミッション:目次を書け!!

そして僕が最初に言われたのは、まず目次を書いてきなさいということでした。

つまり全体のアウトラインをまず固めろということです。

いきなり目次と言われてもすぐに書けないよ、と思ったのですが租税法修士論文の書き方の中で租税法修士論文の目次のテンプレートのようなものがあったので、それを参考にして目次を書き上げました。

ざっとどんな感じか説明すると、まず序論で全体の流れを説明します。

次に第1章で自分の研究テーマの定義などを書きます。

そして第2章ではそのテーマに関連する判例をまとめます。

次に第3章では自分が選んだテーマの問題点とそれに対する解決策の提案を書きます。

そして最後の第4章では結論と、総括としてのまとめを書きます。

僕の場合はこのようなアウトラインにしました。

そしてアウトラインが決まったら、翌週からは毎週1ページぐらいを目安に論文を執筆しています。

毎週1ページ×60回=?

大学院での論文指導の授業は全部で60回ぐらいあります。

その60回を毎回1ページちょっとずつぐらい書けば気づけば論文執筆は終わっているよ、と指導教授から言われました。

なるほどコツコツやることが大事なんだなと思いました。

令和2年前期の8月までの授業の中で僕が書き上げた租税法修士論文のページ数は目次も含めて大体12ページぐらいです。

1/4の論文執筆期間で12ページだとちょっと遅いなーという感じです。

夏休みに執筆をさぼって得たものとは?

遅いと思うなら夏休み中に執筆したらいいじゃん!と自分に突っ込みたくなるのですが、まだ大丈夫だろうという根拠不明の自信により、夏休みは1ページも論文執筆を進めませんでした。

そのおかげで夏休み中の時間をこのブログ開設に費やすことができたので、それはそれで良かったのですが・・・。

ちなみに論文の目安のページ数としては60ページから80ページぐらい書いたらいいよと指導教授から言われています。

ちょっとこれからペースをあげなければなりません。

公開処刑の気分を味わえます

また、毎週修士論文を執筆したものをプリントアウトして、指導教授と先輩二人に見てもらって添削を受けるのですが、この添削の時間がなかなかストレスです。

誤字脱字は指摘されるし、場合によっては内容も指摘されるので、とてもありがたいことではあるんですが毎回緊張します。

論文執筆は○○が命!

租税法の修士論文を執筆するようになって分かったことは論文の執筆は資料の収集がすべてだということです。

なぜなら参考文献などの資料が揃わないと、そもそも書くネタがないということになってしまいます。

例えて言うなら料理をしたいのに食材がないというような感じです。

ではどのように資料を集めるかという話をします。

例えば僕の場合は法人税法の22条をテーマにしたとお伝えしました。

この場合は関連しそうな書物の中から、法人税法の22条に関する記述があるページだけをコピーしてファイリングしていきます。

ファイリングする場合にはどの本のコピーを行ったかがわかるように、本の巻末にある奥付(発行年月日や出版社が書いてあるページ)もコピーして一緒にファイリングしておきます。

これをやらないと自分がとったコピーがどの本のものなのかが分からなくなってしまい、参考文献の脚注をつけることができなくなってしまいます

コピーの山に埋もれないためのテクニックとは

ちなみに念のためですがコピーした資料はほとんどスキャニングして PDF にもしています。

なぜ PDF にするかと言うと検索性が優れているからです。これは租税法修士論文の書き方で知ったテクニックの一つです。

紙でコピーしてファイリングしても、初めのうちは量が少なかったので問題にはなりませんでした。

しかし、だんだんコピーの枚数が増えてくると、該当する資料を探すためにファイルをペラペラめくるだけでもかなりの検索時間のロスになるということに気づきました。

これを PDF にすると、著者名や本の名前で検索をすることができるのでかなりの時短になります。

なお、現在はadobe のacrobat reader proを契約して、月1700円くらい支払っています。理由は、コピーした資料をスキャンすることで、OCR認識、つまり文字検索をすることができるようになるからです。

これはずいぶんと論文執筆のスピードを速めてくれます。なぜなら、気になるキーワードで複数の先行研究を横断的に検索することができ、しかも引用はコピペで行うことができるからです。

時間のない社会人には必須のツールと言えるでしょう。

Wordに秘められた論文作成の支援機能とは?

さて論文の執筆には参考文献のリスト化と、その脚注を挿入するという作業が必要になります。

で、租税法修士論文の執筆を開始して初めて知ったのですが、実は Word にはこの論文作成を支援する便利な機能がたくさんあることがわかりました。

実際に僕もこの機能を使うことで論文の執筆がかなり楽になり、時間短縮につながっています。

ちょっと今回の記事は長くなってしまったので、次回は論文執筆で使える便利なWordの機能を紹介していきたいと思います。

ありがとうございました。

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