「税理士事務所の職員って、客引き連れてやめちゃうんですよね。」
昨日、同業の友人と話した中での一言です。
どうも、モタックスです。
税理士事務所のあるあるの一つに、
職員が担当の顧客を引き連れてよそに転職してしまう、
という現象があります。
なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?
本来、税理士事務所はどうあるべきなのでしょうか?
今日はこのあたりの話をしていきたいと思います。
なぜ、税理士事務所の職員は担当の顧問先ごといなくなるのか?
実は、これは担当というより、顧客の事情によるところもあります。
どういうことかというと、
ある程度の人数がいる税理士事務所は、
無資格の担当職員が20から30の顧問先を担当しています。
そして、これらの顧問先の状況に精通しているわけです。
そして、所長税理士はどういう関わり方をしているかというと、
ほぼノータッチだったりします。
顔をみせない、いや、顧問先の数が多すぎて、
全ての顧問先に顔を見せることができないのです。
となると、顧客としては全然会ったことのない所長税理士よりも、
日ごろ良く仕事をしてくれている担当者を信頼する、
という現象が起こります。
となると、担当が辞めるとなった場合に、
いまさら担当が変わるのもいやだから、
税理士事務所ごと変えてしまえ、という話になるのです。
理想的な税理士のかかわり方とは
税理士事務所に対して、
有資格者が所長税理士一人、
またはその親族もう一人くらいだと、
すべての顧問先に顔を出すということは
物理的に不可能でしょう。
となると、有資格の社員税理士を増やすという
対処法が考えられます。
1事務所に5人以上の有資格者がいれば、
ほぼすべての顧問先を有資格者がフォローできると思います。
バブルの時代ならいざしらず、
現在の不況下では独立志望のある税理士は
大多数ではないと思います。
むしろ資格は取ったけど、収入が不安定な独立より、
安定した社員税理士を希望するという人もいるかと思います。
そのような志のある社員税理士を多く抱えることができれば、
「税理士先生が全然顔を見せない!」
という顧客の不満も減るのではないでしょうか。
終わりに
何がベストな税理士事務所か、という問題は
その時代や経済状況によって全然違うと思います。
むしろ、僕たちはこれからの将来、
ベストな税理士事務所像を追い求めて、
作り上げていかなくてはならないだろうなと思います。
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