こんにちわ、もっちゃんです。今日は国税徴収法の合格体験記について、書いていきたいと思います。
この記事を読めば、僕がどうやって国税徴収法に4か月で合格したのか、その秘密と具体的なテクニックがわかります。
また、税理士試験に受かるための、究極の考え方もこの記事内に書いていますので、ぜひ最後までご覧ください。
実は、国税徴収法を受ける気はなかった
まずは国税徴収法にチャレンジした時の概要をお伝えします。
時は平成28年、第66回の試験を受験しました。しかし実は、この平成28年に税理士試験を受験するつもりはなかったんです。
本当はその翌年の平成29年の8月に、簿記論と財務諸表論を初受験しようと考えていたんです。
じゃあ、なんで平成28年に国税徴収法を受けたのか?という理由なんですけど、そもそも税理士試験にチャレンジしようと思ったのが、平成28年の1月くらいでした。
で、その時点で予備校の大原に、受講を申し込みました。
そして、当時は簿記3級は受かっていて、簿記2級はチャレンジしたものの、合格できないくらいの実力でした。
なので、1月に簿記論を申し込んで、のこり7か月で合格するのは自分の実力的にちょっと難しいだろう、ということは考えていました。
なので、その翌年の平成29年に初めて簿記論と財務諸表論を受けよう、と思い、平成29年受験コースに申し込みました。
1年以上、モチベーションは持ちません。。。
ただ、翌年の8月に受験となると、本試験まで1年以上の受験期間ができることになります。
自分の性格が短期決戦型なので、「こりゃ、ぜったいモチベーション維持できないわ。。。」という気持ちがありました。
そこで平成28年の4月くらいになって、「今年の8月に何か受けられる科目はないかな?」と思い立って、いろいろ調べてみたら、ミニ税法という分野があることを知りました。
ミニ税法とは、税法の範囲が狭い科目のことで、具体的には国税徴収法や酒税法が挙げられます。
消費税をミニ税法と呼ぶ人もいますが、ボリューム的にはまったくミニではないですね。
で、なんで国税徴収法にしたかというと、消費税はかなりのボリュームがあるので、パス。
そして酒税法は、実務に役立てるという観点から、ほとんど役に立たないという判断で、いわば消去法で国税徴収法を選択したことになります。
周回遅れのスタート
で、4月の時点から国税徴収法に申し込んだんですけど、この講座自体は1月から開講されていたので、すでに講義が進んでいる状態だったんですね。
幸いVODという大原の支店で講義をビデオで視聴できる形式だったので、過去の講義をまとめて見ることができました。
しかし、あまり詰め込んでも頭に入らないので、そもそも週2ペースの講義を週3で視聴して、確か7月くらいに追いついたと記憶しています。
予備校の先生を味方につけた
僕が受講したのはVODという、予備校の支店にあるビデオブースで講義を受講するという形式でして、そこに東京本校の先生に質問できる直通電話が設置されていました。
何せ初めての税理士試験、しかもいきなり税法に挑戦したので、勉強の仕方等が全く分かりませんでした。
なので、遠慮なくがんがん講義収録している先生を指名して質問をしていました。
すると、先生のほうも、やたらと電話をかけてくるな、という印象があったのか、覚えてもらうことができました。
この覚えてもらったことが、モチベーション向上にかなり役に立ちました。
国税徴収法の特徴
国税徴収法はほかの税法と同じく、計算と理論が出題されます。
しかし計算は、簿記論ほど高度な計算が必要というわけではなく、どちらかというと状況把握が出来さえすれば、あとは正確性とスピードで何とか対策できます。
問題は、やはり理論です。たしかに国税徴収法の理論の範囲は、法人税法や所得税法に比べて少ないです。
なので、理論の全範囲を講義で一巡するのは、他の税法に比べて早く、いわゆる理論を2回転、3回転するのは他の税法より早くできます。
ただ、それはライバル受験も同じ状況なので、範囲が狭いからと言って、法人税法や所得税法より簡単かというと、そんなことはないです。
税理士試験は相対的試験ですから、理論の範囲が少ないということは、ライバル受験生はほぼほぼ完ぺきに丸暗記してくるということですから。
理論暗記に悪戦苦闘
ではここから、どうやって理論暗記をしていったのかという話をします。僕はまず、手で書いてみるということをしました。
しかし、手が痛くなるし、なんだか書くという作業をするだけで、一向に頭に理論が入ってこなかったので、これはすぐに止めました。
次に、理論を読み上げるという方法をとりました。しかし、この方法だと細かい「て、に、を、は」が覚えられませんでした。
次に、理論サブノートに赤ペンシートで重要語句を隠して暗記するという方法も試しましたが、これもなかなか覚えられませんでした。
替え歌暗記法を考案
いろいろ試してダメだったので、最終的にはカラオケアプリを使って、曲の歌詞に理論を当てはめるということをして、歌として理論を覚えるという方法を開発しました。
この方法はけっこう良くて、曲の歌詞って、10年前のものでも、けっこう覚えてますよね?
あれと同じで、理論を歌にして覚えることで、忘れにくいという効果を得ることができました。
ちなみに、替え歌にするとどんな感じ?というのを知りたい方のために、国税徴収法を替え歌にしたものをデモンストレーションで公開していますので、気になる方はチェックしてみてください。↓
なお、現在はすべての替歌動画を非公開にしています。その理由はこちらの動画をご覧ください。
アウトプットの具体的方法
このように、理論のインプットは替え歌暗記法を採用することで進んでいきましたが、問題はアウトプットです。
曲で覚えた理論をどうやってアウトプットで確認するか、という作業がネックになりました。
手で書きだすというアウトプット法だと、手が疲れるし、時間もかかるのでやりませんでした。
その代わり、ボイスレコーダーに覚えた替え歌を口ずさみ、それを理論サブノートを見ながら聞き直して、覚え間違いがないかどうか、入念にチェックしていました。
あとは、毎朝1時間の散歩を日課にして、覚えた理論を口ずさんで、すらすら歌えるかを確認し、右手に持ち歩いていた理論サブノートに、覚えていない個所に×をつけたりしていました。
このように、暗記をするときは動きながらやっていました。机に向かって座りながら暗記関係の作業をするのは、僕は無理でしたね。
寝ます、確実に。
答練の結果はどうだったか?
答練の結果は、B~Dでした。直前期でもA判定は取れなかったと記憶しています。
僕の場合、VOD視聴のスタイルだったので、定期試験もビデオブースで一人で受ける必要がありました。
しかし、周りの受験生がいる中で、緊張感をもってやらないと、本番に活かせないと思ったので、直前期は東京校に通って、定期試験に参加しました。
やはり、周りに受験生がいる中での模擬試験は緊張感が全然違いますし、本番に向けてのいい訓練になったと思います。
本試験当日が来た
本試験当日は、さすがに初めての税理士試験ということもあって、開始5分前に手が震えるほど緊張したのを覚えています。しかし、本試験問題の中に、自分が替え歌で覚えた理論が出てきたので、比較的すらすら書くことができました。
そして、試験終了後に答案が回収されるのですが、まわりの受験生の解答用紙が真っ白なのを見て、「あ、これいけたかな」という感触はありました。
自己採点の結果は?
本試験後に予備校から模範解答とボーダーラインが公表されます。自己採点の結果は、ボーダーラインに乗るか乗らないかくらいだったと記憶します。
予備校の先生に相談しても、「ほんとに五分五分だね」と言われました。
しかし、12月の合格通知が来た時には、本当にうれしかったです。予備校の先生に、合格を報告して、「先生のわかりやすい授業のおかげで合格できました!」とお伝えすると、「そういってもらえると講師冥利につきるね!」とおっしゃられてました。
自分にとってのベストな方法とは
ここまで、僕の国税徴収法の合格体験記をお話してきました。
やはり合格のポイントは、替え歌によって理論暗記をできたことが一番大きかったのではないかと思います。
ただ、このやり方が万人に向いているかというと、疑問です。
僕の場合はもともとミュージシャン志望で音楽をやってきていたから、有利に働いたということも考えられます。
人によっては、手で書いたり、暗唱したりして覚えるほうが向いている可能性があります。
なので、一度僕がやった方法を試してみて、もしダメだったら、また別の方法を試す。そうやって一番自分にとってベストな理論暗記の方法を確立していただくことが合格への近道なのではないかと思います。
おわりに
最後に、税理士試験に受かるための究極の考え方をお伝えします。
それは、「合格するまで受験し続ける」ということです。合格する前に受験をやめてしまえば、合格するはずがありません。
僕は税理士試験を志したとき、10年でも20年でも受け続けてやる、という気持ちでやっていました。
ぜひ、あなたも合格するまで受験し続けてください。先に、税理士として待っています。
なお、この記事の内容はYouTubeでも発信しています。↓
また、理論の替え歌暗記の具体的な方法について、かなり詳しいやり方とテクニックを解説した記事もありますので、替え歌の具体的なやりかたを知りたい方はチェックしてみてください。↓
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