前回に続いて、あなたにお金の話をしたいと思います。
あなたは今どんなことにお金を使ってるでしょうか。欲しいものを買って、好きなものを食べて、好きなところに旅行に行くためにお金を使っているでしょうか。
あなたがお金を何に使おうとそれはあなたの自由です。ですから僕は特に何も言うことはありません。
でももし、あなたがもっとお金を増やしたい場合にはこの話を少し聞いて下さい。
お金の使い方には2種類あります。それは投資と消費です。この二つの違いを説明します。投資というのは払ったお金以上のお金が、あなたの元に戻ってくるようなお金の使い方のことです。
それに対して消費というのは、払った以上の金額が返ってくるようなお金の使い方ではなくて、払った時点でそのお金があなたの手元から消えてゆくようなお金の使い方のことです。
あなたは今自分が毎月、何にいくら支払っているかを把握しているでしょうか。
今から紙とペンを用紙して下さい。そして、ざっくりとでもいいので、まず自分がこの一か月で支払ったお金が、投資なのか消費なのかどっちに当てはまるかを分類してみて下さい。
そうすることで自分がどんなお金の使い方をしているかが分かります。
ほとんどの支出が消費だったら、あなたは今後収入をさらに上げていくことは難しいでしょう。
逆にほとんどの資質が投資なのに収入が上がっていないという場合は、今が我慢のしどころかもしれません。
たいていの人がお金を使うそのほとんどが消費に該当します。でも今後もし収入を増やしていきたいなら、投資にお金を使って行った方がいいでしょう。
でも具体的に投資というのは一体何なのか?とあなたは思うかもしれません。
投資と言うと株式投資なのかな?とか FX なのかな?とか不動産投資なのかな?と思うかもしれません。確かにそういったものも投資に違いないですが、まずなにより初めに投資して欲しい物件があります。
その物件は、あなたにとって最高のリターンをもたらす超利回りの高い投資物件です。
そしてそこに投資できるのはあなただけです。そして、あなたが起きている間、いつでも投資可能です。そんな究極の投資物件が何なのかあなたはわかりますか。
超ハイリターンな究極の投資物件とは?
実は、あなたにとっての究極の投資物件とは、あなたの知識やスキルや経験に投資をするということです。
もっと具体的に言います。とにかく本を買うんです。もちろんあなたの仕事に関する知識を増やしてくれる本です。
あとは自分の仕事に関するセミナーに出るのもいい。研修なんかも同じことです。あとは自分が身につけたい知識やスキルを持っている人に会いに行って教えを請うことです。
また自分の仕事のスキルアップに繋がるような経験ができる場があれば、無料でもいいので仕事をさせてもらい経験を積むことです。これらが具体的な自分への投資、つまり自己投資です。
考えてみてほしいんですが、あなたがどれだけ高級車や、現金や、株券や、高価な宝物を持っていたとしても、ヒトラーのような独裁者がやってきて全てを奪ってしまったら、あなたの手元には何も残りません。
でも、あなたが自分に投資した知識やスキルや経験というのは誰も奪うことはできません。
そしてあなたが投資した分だけ、あなたのスキルが上がります。そのスキルによってあなたが価値を提供できる人々の数が増え、その価値の質が高まり、そしてあなたのもとにそのお礼としてお金が集まって来ます。
その他に自己投資のメリットはセルフコントロールができるということです。株式投資や不動産投資というのは、その市場をあなたがコントロールすることは絶対にできません。
自分がコントロールできないものについては、必ずリスクが伴います。でも自己投資に限っては、それをするかしないかは完全にあなた次第です。
どんな内容の自己投資をするかも全てあなた次第です。そこにはコントロールできないというリスクは一切ありません。
もちろん株式投資などを否定するつもりはないです。ですがそれはあなたが自己投資を極限まで行い、もうこれ以上自分に投資してもリターンを得られる費用対効果が少なくなってきたな、と思った時に余ったお金を株式投資や不動産投資に回せばいいと思います。
ここで投資をするにあたっての重要な要素があります。とても重要な要素です。これが分かっていないと、いくらお金があってもあなたは自己投資ができません。
そして、その重要な要素は、一度無駄にしてしまうと二度と取り返すことができない、ダイヤモンドよりも貴重なものです。なんだと思いますか?
自己投資をするための超重要な要素とは?
それは、実は時間なんです。例えばあなたが今すぐ1億円を宝くじで当てたとして1億円分の本を買い漁ったとしましょう。随分な投資額ですから、ものすごく大きな自己投資になりますね。仮に1冊2千円だとしたら、5万冊買えます。
しかしあなたは1億円分の本を、一生かけて読む時間があるでしょうか。おそらく無理です。だって仕事もしなくちゃいけないし、本だけを読む学者にでもなるのでなければ、そんなに本を読む時間はないはずです。
また本を読むというインプットだけでは意味がなくて、実際にそれを活かしてアウトプットして、周りの人の役に立って、周りの人を喜ばせて、周りの人に価値を提供することで金はその対価として入ってきます。
なので自己投資だけに時間を使うわけにはいきません。ここで気づいてくれたと思いますが、投資をするにあたって一番重要な要素は時間なんです。そしてお金は失ってもまた稼げばいいけど、失った時間は取り戻せことができません。
時は金なりという格言がありますが、昔の人はこのことがよく分かっていたんだと思います。
あなたは今時間を何に使ってますか。あなたの1日のスケジュールを思い出して、日々行っているタスクを書き出して、それらを投資と消費に振り分けてみてください。
さっきのお金の振り分けのように。そうすると自分がいかに消費の方に時間を費やしているかが分かるでしょう。
世の中にはたくさんの娯楽があります。でも、もしあなたが世の中の役に立ち、多くの人を助けて収入を上げたいなら、本能のままに時間を使うのではなく、少しは自分の投資のために時間を使わなくてはならないでしょう。
いや正確には使わなくてはならないという表現は正しくないです。
なぜなら自己投資によって自分の知識やスキルや経験が増えるというのは、世の中のどんな娯楽よりも楽しいと僕は思っているからです。
そして一生楽しみ続けることができます。人は一生成長できると思っています。それをぜひ覚えておいて下さい。
で、失った時間は取り戻せないけれども、実は時間はお金で買うことができます。例えば歩いて東京から大阪に行くのには、23日くらいかかる(注1)けど、新幹線で行けば2時間ちょっとです。
お金を使うことで何日間かの時間を買うことができます。このようにちょっとした手間にお金を払うことで時間は買えます。そしてその浮いた時間を自己投資にあてることができます。
ちなみにこの自己投資の考え方は、何も僕がオリジナルで言ってる話じゃなくて、世界有数の大富豪であるウォーレンバフェットさんも言っている話です。(注2)
自己投資の楽しさに気づき、実際に自己投資を行い、その成長の過程を楽しむことができれば、はっきり言ってお金なんか気にしなくてもあとからついてきます。
そのプラスのサイクルに一度乗ってしまえば、後はそれを死ぬまで続けるだけです。
僕たちはそうやって、自分の価値を高め、世の中の役に立つ人になれば世の中はよりよくなるんじゃないかなと思います。
話はわかりました、でも三日坊主で続かないんですが・・・
でも、実は人間は基本的には怠惰な生き物で、こういった自己投資も三日坊主で続かない可能性があります。
先月までは日々自己投資できていたのに、モチベーションが続かずに、今月はゲームや遊びなどの消費ばかり、ということはよくあります。
どうして自己投資が続かないのか?それを邪魔する要素とは何なのか?いつ自己投資はすべきなのか?具体的に意識を高く持ち続ける方法はないのか?
次回はこれらをテーマにお話ししたいと思います。ありがとうございました。
■出典
1.Nakamura Yota 「【東海道五十三次600km徒歩の旅】東京から京都・大阪まで歩いた全記録(日数、距離、浮世絵、ツアーなど)」
2.フォーブスジャパン「バフェットから全ての投資家へのアドバイス、究極の投資先は『自分』」
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