こんにちは、もっちゃんです。(→プロフィール)
今日は税法免除大学院への入学に当たって、必ず書かなければならない研究計画書を、税法のテーマで作成する5ステップという話をお伝えします。
この話は、税法免除大学院を受験することを決意した税理士受験生のあなたに読んで欲しいと思っています。
あなたがこの話を読むメリットは次の通りです。
・研究計画書の書き方がステップで具体的に分かるので、
・実際にあなたが研究計画書を書くことが簡単にできるようになる。
・研究計画書の作成に対する漠然とした不安が解消される。
ではなぜ僕があなたに今日の話をしたいかと言うと、僕自身の研究計画書を書くのに、ネット上での有用な情報がなくて苦労した経験があります。
あなたにはそんな思いをして欲しくないので今日の話をしていきたいと思います。
なぜ研究計画書を書くことが必要なのか
ではそもそもなぜ研究計画書を書かなければならないのでしょうか。
大学院というのは、自分が研究したいテーマを研究して論文を書き上げる場所です。
つまり研究計画書というのは大学院での修士論文を作成する2年間、どんなテーマの論文を書き上げるかということの意思表示をする書面になります。
僕も面接の際に研究計画書をもとに質問されましたが、なぜその問題を研究しようと思ったのか、あなたが導こうとしている結論は何か、具体的にどうやって研究していくのか、参考にする先行研究は何か、などを聞かれました。
それはまた別の機会に税法免除大学院の面接体験記、という形でお話ししたいと思います。
研究計画書のクオリティはどれくらいのものを求められるのか
税法免除大学院に限っての話ですが、研究計画書で記載したテーマというのは仮のものでも OK だと思います。
つまり研究計画書で記載した論文テーマを入学後に変更しても大丈夫ということです。
ただ、税法の大枠は合わせておいた方がいいでしょうし、変更した理由も説明できた方がいいです。
例えば研究したい税法を、法人税、所得税、消費税などを研究計画書に書いたら、入学後にその税法は変えない方がいいでしょう。
研究計画書に法人税法の役員給与をテーマに研究します、と書いたのに入学後に消費税法の軽減税率の問題点について研究します、と言い出すのはちょっと辻褄が合いません。
大学院の側も、入学時点には具体的な研究テーマが決まっていないということは想定済みなので問題ないと思います。
むしろ入学後に指導教授と一緒に、論文テーマを相談しながら決めていくことになるのが普通です。
具体的な研究計画書の書き方とは
まずは研究計画書を書くにあたって一番大事なのは、テーマを決めなければならないということです。
逆に言うとテーマさえ決まってしまえば、その後は楽になりますので最初が肝心です。
それでは具体的な研究計画書の書き方を五つのステップでお伝えしましょう。
ステップ1 租税判例百選を買う
まず初めに租税判例百選を購入してください。
そしてその中で自分が興味のある税法に関する判例を読み込んで行きます。
例えば法人税だったら、寄付金や交際費や、役員給与や収益の計上時期などの論点があります。これらを片っ端から読み込みます。
ちなみに判例を読むのが全く初めての人は、税務判例を読もう!という本も一緒に購入した方がいいです。
この本を読むことで租税判例百選の読み方のポイントが分かるので、かなり読みやすくなります。
ステップ2 テーマを絞り込む
租税判例百選を読み込んで、自分が興味のあるテーマを絞り込みます。
ではどうやって絞り込めばいいでしょうか?
あなたがもし会計事務所で働いているなら実務上で取り扱う機会のあるテーマだと身近に感じられるので良いと思います。
で、絞り込むときに注意したいのは、デリバティブ取引などあまりにも難解なテーマや、実務でほとんどお目にかからない国際税制などは具体的なイメージがしづらいので、避けた方が良いでしょう。
なぜなら僕たちの目的は、あくまで税法修士論文を執筆させて国税審議会に提出し、税法の2科目免除を受けることだからです。
決して学者になって税法を研究するわけではありません。
最小の労力で確実に税法2科目免除を勝ち取る必要があります。
ステップ3 マインドマップを書く
自分が研究計画書に記載するテーマを租税判例百選から見つけたら、今度はそれをマインドマップに書き起こします。
マインドマップというのは、大きめのノートの中心にテーマを置いてそこから放射線状にアイディアを展開して行く方法です。
使用目的としては、アイディアなど0から1の発想を生み出す時に多く使用されます。
これは研究計画書の素材集めにも使用することができます。自分が選んだ租税判例百選のテーマをノートの真ん中に書いて、放射線状にアイデアをまとめていきます。
具体的なマインドマップの書き方をここで説明するとかなり長くなるので、参考までに以下のサイトを紹介しておきます。
ちなみにこのサイトの中では、マインドマップをカラフルに書こうという風に書いてますが、研究計画書を書くための素材集めという意味では特にカラーである必要はありません。
白黒で書く場合のイメージは画像のとおりです。これは研究計画書のものではないですが、僕が税法免除大学院会計学の授業で、レポートをまとめる際に実際に書いたマインドマップです。
ステップ4 マインドマップに自分の問題意識と仮説を書き込む
マインドマップに租税判例百選のテーマをまとめたら、そこに自分の問題意識や、その問題の解決方法と、仮の結論を書き込んでいきます。
そこに書き込んだ問題意識が、後々税法免除大学院面接試験などで口頭で聞かれることになります。
ステップ5 マインドマップをワードに落とし込む
ステップ4まででまとめたマインドマップを、Word に文章の形で落とし込んでいきます。
研究計画書に文字数が何文字ぐらい必要かというのは、あなたが受験する税法免除大学院の規定によります。ちなみに僕が受験した税法免除大学院は1000文字ぐらいだったと思います。
そこまでガチガチに考えなくて OK
今日は具体的に税法免除大学院入学試験で使用する、研究計画書の作成についてお話ししました。
僕の研究計画書を作る前は、この研究計画書に従って2年間研究しなければならないんだ、とガチガチに考えていました。しかし実際には、入学してからテーマは変更して OK でした。
面接の試験と論文の指導教授が別だったので、論文の指導教授は僕の研究計画書を見ていたのかどうかはちょっとわかりません。もしかしたら見てなかったのかも。
あなたが受験する税法免除大学院が、僕が通っているところのように、ゆるいかどうかは分かりません。しかし大学院側もビジネスなので、入学者数が一人でも多い方が儲けにつながるということは事実です。
後は大学院は大学の学部と違って、指導教授との距離がとても近いです。
なので研究計画書どうこうというよりは、コミュニケーション能力や、人間としてどうなのかというところを見られているように感じました。
大学側も入学させたのはいいが、すぐ辞められてしまってはビジネスとして成り立ちませんからね。
というわけで、今回は研究計画書の具体的な書き方についてお話をしました。ありがとうございました。
追伸
なお、あなたが現在、税理士を目指すうえで悩んでいることがあれば、その思い悩む時間は無駄な時間と言えます。
なぜ、無駄な時間と言えるのか?ではどうやって、無駄な時間を最小限にするのか?そのある方法とは。。。。
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