8.株主の権限とは

さて、今回はの会社の設立にあたって、株主の権利を確認していきましょう。

実は、株主には2つの大きな権利があります。では、一体その権利とは何なのか?あなたがオーナー会社として設立する場合は、あなたの権利と直結しますので、よく読んで理解していただければと思います。

そもそも、株主とは?

株主の権利を確認する前に、そもそも株主とは何なのかということを念のため確認しておきましょう。

株主とは、その会社に出資を行った人、つまりお金を入れ込んだ人のことを言います。もし個人事業主が自分一人で発起人となった場合には、実質的なオーナーの立場はそれまでと変わりません。

権利①自益権とは?

自益権とは、株主自身のための権利です。具体的には、次の2つとなります。

1.配当を受けられる権利

2.会社清算時に残余財産の分配を受けられる権利。
(ちなみに、残余財産とは、銀行や取引先などの債権者に借金や買掛金を返した後に残った財産のことを言います。)

これは、言い換えるなら株主になったら得することとも言えますね。

出資してお金を出すのだから、その分もらえるリターンがあるということになります。

権利②共益権とは?

共益権とは、会社の経営に関わる権利のことをいいます。

例えば、次のようなものがあります。

1.株主総会の招集を求めることができる

2.株主総会で議決権を行使することができる

3.取締役の行為に対して、差し止め請求ができる

4.取締役の解任を提起することができる。

これらは株主の権限といえます。ご覧の通り、かなり強い権限を持っていますね。なので、株式会社では株を持っていない社長よりも、株をもって会社を支配している人の方が支配力を持っているということができます。

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