10.財産目録の作成

相続のご相談

さて、ある程度の財産が把握できたら、財産目録を作成しましょう。財産目録とは、故人が持っていた財産を一覧にまとめたものです。特に書式に決まりはありません。

ですが、遺言書が無い場合に、相続人間で財産分配を話し合う遺産分割協議書の作成に当たって、この財産目録が無いと、誰がどの財産を相続するのかの話し合いが困難になります。

相続税の申告で必要

相続税の申告では、必ず相続財産の一覧を作成する必要がありますが、財産目録を予め作成しておけば、手間が省けます。

財産目録作成上の注意点

財産目録を作成する上での注意点は、プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も計上しておくことが重要です。これにより正味の財産が減るので、相続税額を下げることができます。

また、財産漏れは要注意です。万が一財産目録に計上漏れの財産がある場合、遺産分割協議のやりなおしが必要になります。

また、相続税の申告後に財産漏れが発覚すると、追加納税や加算税、延滞税等のペナルティを受けることになってしまいます。

漏れやすい財産の例

例えば、漏れやすい財産の例として、家財などの家庭用財産、車(減価償却済みの簿価)、ゴルフ会員権等、未収の給与・地代・家賃、租税公課、故人のお金を原資とした子や孫の預金通帳、その他還付金等(高額療養費、介護保険、後期高齢者など)、海外財産などがあります。

財産目録のひな型例

1.不動産

番号所在地目等面積評価額備考
1栃木県真岡市00町1丁目1番地1宅地100㎡000万円自宅
2同上居宅80㎡000万円

2.預貯金等

番号金融機関名種類口座番号金額備考
100銀行00支店普通00000000000000円
200銀行00支店定期00000000000000円
300銀行00支店普通00000000000000円
4現金000000円

3.有価証券等

番号内容金額備考
100証券00支店 00電気(株) 500株000000円購入日00年0月0日
200証券00支店 00制約(株) 700株000000円購入日00年0月0日

4.生命保険など

番号内容金額備考
100保険会社 生命保険契約に関する権利 証券番号000000円契約日0年0月0日

5.負債

番号内容返済残金備考
1カードローン(株)0000000円毎月15000円/返済終了00年0月0日
2住宅ローン(株)0000000円毎月50000円/返済終了00年0月0日

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