さて、一般の方が税務調査と聞いてイメージするのは、「ガサ入れ」や「マルサ」などの怖いイメージかもしれません。
しかし、刑事事件にまで発展しそうな大規模捜査以外では、そのような突然の家宅捜索などはありません。
税務調査の際には、税務署から事前通知として電話がかかってきて、日程の都合を聞いてきます。日程の変更をすると心証が悪くなるのでは、と心配される方もいますが、それはありませんので安心してください。
事前通知の連絡があるのは、税務調査予定日の7~10日前です。
税務署はいつ来る?
一般的に相続税の税務調査は、被相続人が亡くなって三回忌が済んだころと言われています。つまり、申告書の提出から1年~1年半が多いようです。
ただし、事前に綿密な調査が必要なケースでは、2,3年後に行われることも多いので油断は禁物です。
なお、相続税の時効は5年ですので、5年が経過すれば税務調査の心配はないでしょう。なお、悪質な脱税の場合は7年となります。
税務調査が入りやすい時期
税務調査の時期としては、遺産総額が大きく手間がかかりそうなケースでは8~11月ごろに行われ、問題がないケースは5,6月に行われやすいとされています。
これは、税務署の事務年度が7月に始まることが関係しています。7月に新しい部署に配属された調査員は、スタートダッシュを切りたいがため、8月以降の税務調査は調査官も気合が入っていることが考えられます。
逆に5,6月などの税務署の年度末には、どちらかというと数合わせのための件数稼ぎ的な意味合いで調査に来ることが多いのです。