1.会社設立前の心構え

会社設立前の心構えとは?

さて、この文章をお読みのあなたの状況は、会社員でしょうか、または個人事業主でしょうか。

いずれにせよ、会社を設立するということに関しては、まったく経験がない方を対象として、話を進めたいと思います。

会社設立は、膨大で煩雑な事務手続きを伴います。これらに必要な知識をすべて吸収して、かつ実行に移すというのは並大抵のことではありません。

そこで、現実的に会社を設立して運営していくうえでおすすめの考え方は以下の4つです。

何があっても、自分のせいにできる覚悟

会社設立、企業に関しては想定外のトラブルが起こることも多々あります。

そのような際に、周囲のせいにしていちいち腹を立てていては、このさき企業運営を行うことは困難です。

なぜなら、実際の企業経営では、さらに想定外のトラブルがどんどん起こるからです。

そのような際に、「周りが悪い!」と思っても何も解決しません。自分以外のことはコントロールできないのでいさぎよくあきらめ、「自分が悪い。自分の何を改善したら、次同じ失敗をしないだろうか?」と考え、常に自分を改善させていく姿勢が必要になります。

うまく専門家を使い、時間を節約する

会社設立の段階では、非常に多くの書類作成と提出が必要になります。

これらすべての知識をマスターし、自分で会社設立ができることはベストかもしれません。しかし、会社設立というイベントは人生でそう何度も経験するイベントではありませんから誰もが会社設立に関しては素人です。

一方、登記代行ができる司法書士をはじめ、会社設立のサポート経験がある税理士、行政書士、社労士などの士業は会社設立支援に関しての知識と経験が豊富です。

どのような手順で会社を設立するかを理解しているため、的確な支援やサポートが期待できます。

会社設立時、創業時というのはとにかく時間がありません。煩雑な書類作成業務は専門家にまかせて、創業者であるあなたは事業計画の作成に時間を費やしたり、金策に走ることに時間を使った方が効率的と言えます。

なぜなら、事業計画や金策はあなたにしかできませんが、会社設立に関する書類作成は他の士業でもできるからです。

もちろん、会社設立書類の作成代行を依頼すると、費用はかかります。しかし、お金はこのあと、いくらでも稼いで取り返すことができますが、失った時間は二度と取り戻すことはできません。

悩む暇があったら、即行動

会社を設立しようという段階になって、二の足を踏んでしまう方がいます。

でもそれもわかります。膨大な書類の作成と、提出、資金集め、事業計画、協力者の募集など、本当に時間がいくらあっても足りず、心が折れそうになることもあるでしょう。

企業経営の第一関門である会社設立は、宇宙ロケットに例えると最初の離陸の段階です。ロケットは最初のエンジン始動で一番エネルギーを使います

しかし、大気圏を出て軌道に乗れば、離陸時ほどのエネルギーは必要ありません。会社設立もこれと同じで、はじめの設立時が一番パワーが必要です。いわゆる「勢い」が必要になります。

「書類の不備があったらどうしよう」という心配があるなら、専門家のチェックを受けることも必要です。または、自分で書類を用意するなら、「まちがったら、その時に修正すればいいや」くらいの勢いは必要です。心配で完璧を求めすぎて、前に進めなくなることが一番気をつけなければなりません。

まわりの力を借りて、将来返す

会社設立には、多くの時間と労力がかかります。それらをすべて一人で完結しようというのは現実的ではありません

なぜなら、あなたは会社設立に関しては未経験者だからです。会社設立の専門家はもちろんのこと、身の回りの先輩経営者、事業を手伝ってくれそうな友人、お金を貸してくれそうな親類、ときには家族まで、全員に借りを作って、会社設立を成功させましょう。借りはどうするかって?

もちろん、借りは返さなくてはなりません。ではどうやって返すかというと、事業を成功させることで、借りを返すようにしてください。

おわりに

もしかしたら、この文章を読んだあなたは、会社設立は大変、というイメージを持ってしまったかもしれません。

しかし、必要以上に怖くなってしまうのは、知識が足りないことが理由であることが多いです。ですので、このサイトでしっかりと体系だった知識を身につければ、何も怖くありません。一緒に頑張っていきましょう!

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